最近「きつねのおきゃくさま」(著:あまん きみこ)という絵本を読みました。
この絵本を読むと、人に信じられる体験をすることで、「信じていなかった自分が信じられることで変わる」ことが、背中と脇の下がこそばく感じながら「うん、そうそう!!」と読みすすみます。
信じていないのに信じられることで、人は変わっていくのだろうな。と静かに感動しました。
絵本は、大人になって読むと本当に面白いと思いました。

(ネタバレにならない程度にご紹介)
むかしむかし、あったとき。
はらぺこ狐が歩いていると、やろうと思ったが、やせているので考えた。太らせてから食べようと。
そうとも。よくある、よくあることさ。
「やあ、ひよこ。」
「やあ、狐お兄ちゃん。」
「お兄ちゃん?やめてくれよ。」
狐は、ぶるるとみぶるいした。
でも、ひよこは目をまるくして言った。
「ねえ、お兄ちゃん。どこかにいいすみか、なにかなあ。困ってるんだ。」
狐は、心の中でにやりと笑った。
「よしよし、俺のうちにきなよ。」
すると、ひよこが言ったとさ。
「狐お兄ちゃんって、優しいねえ。」
「優しい?やめてくれったら、そんな台詞。」
でも、狐は、生まれて初めて「優しい」なんて言われたので、少しほうっとなった。
ひよこを連れて帰る途中。
「おっとっと、落ち着け落ち着け。」
(以下、購入してご堪能ください)